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2009年3月

2009年3月31日 (火)

電話

昨日夕方、タカハシデザイン室の高橋さんから、ポスターの件でお電話をいただきました。

ちょうどその時、子らはごはんを食べていたから電話でおはなしするにはちょうど良くって、隣の部屋で集中して話していたら、ボーイがおっきい声で「たーけーのーこーがぁー、にーがーい!」と何度も何度も言っているのが聞こえてきました。うわー、たけのこが苦いの、高橋さんに聞こえちゃう、と思っていると、とうとうボーイは隣の部屋までやってきて、「たーけーのーこーが、にーがーいーのっ!やでー、ごーちーそーさま!」と、私が返事をするまで叫んでいるようすなのです。手で「分かった。しー!」とやっても、全然大声をやめません。そして私はボーイに言うべき「はいごちそうさま。」を電話口の高橋さんに言ってしまったのです。高橋さんはにっこりやさしく「はい。」と言って下さったのですが、すごく恥ずかしかったです。

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2009年3月29日 (日)

日曜日

朝起きて来て、まだ頭も目もぼやけたまま、草の図鑑を読みます。そうして目が覚めたころ朝ごはんを食べます。ポケット図鑑を見ながら食べる事もあります。そして何冊も植物に関する本を読み、庭に出て植物を見、触れます。これがいつものボーイの朝です。

日曜日の今日は、草の本を読んで「ママ、ハハコグサって母と子という意味じゃないんやって。ふかふかしてるって意味なんやって。あっハハコグサって春の七草のゴギョウの事なんやって!食べれるんや!とりにいこ!」となって、ハハコグサを取りに行きました。家に戻り、取ったばかりハハコグサをゆで、塩をちょっとかけて食べました。「やさしい味がするなあ。」とボーイは言っていました。

それから図書館に行って草の調べ物をし、また大量の植物本を借りてきました。ボーイは図書館でおじさんに混ざって、椅子に腰かけじっと本を読みます。よいしょっと登った椅子に腰かけて難しい本を読むのですが、足が地面に全然着いていないところがかわいいな、と思います。

今日はれんちゃんが早く帰ってきたので、ボーイと毒成分あてクイズをしていました。毒を持つ植物の、その毒成分名を当てるクイズです。ボーイは全問正解してうれしそうでした。その間ガールはひょうきんなダンスをしていました。

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2009年3月28日 (土)

ハハコグサ

昨日は子らを連れてハハコグサを探しに荒れ地めぐりをしました。とうとう見つけたハハコグサは、細部までもが、奇跡のかわゆさでした。

どのようにかわゆかったのかというと、まず全体のラインは薄いねずみいろ。それに溶けそうな緑が混ざっていて、白いふわふわをまとっている。そして葉っぱは、赤ちゃんを抱く母のように、やさしくねじっている。ぐるっと1周ねじってるんじゃなくって、反対側にねじってるだけ。その中にいる赤ちゃんは、ちいこいちいこい黄色をしていて、クッキーに乗せるミモザの砂糖菓子のよう。

母子草という名前のとうりの、やさしさにあふれた草でした。こんな草を母子がみつけて、そばでそっと抱っこしたら、ハハコグサもうれしいんだろうな。

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2009年3月27日 (金)

春休み

ボーイもガールも、今日は春休みです。今日から、ではなく、保育園なので今日だけです。明日あさってはいつもの週末が来て、月曜から始業式です。春休みの今日、いいお天気でうれしいな。ハハコクサを見つけに行く予定です。森にも行きたいな。

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2009年3月25日 (水)

野球

世界野球、日本が勝ったそうですね。今日コンビニに行ったら、勝利にまつわる大きな見出しのスポーツ新聞がたくさんあったので、勝ったことを知りました。よかったなあ。うれしいなあ。

野球部のマネージャーを高校の時3年間続けていましたが、いまだにルールがよく分かりません。試合中、監督の横でいつも寝てしまっているようなだめマネージャーでした。ルールが分からないのでスコアもつけられず、後輩に教えてもらっていました。その子達に「私はあれい先輩のマネージャーです。」と言われていました。そして2年のときにはすでに、部員達から「総合キャップ」と言われていました。情けないに違いはないのですが、いつも楽しく笑いが絶えなかったので、いい思い出としときます。

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2009年3月24日 (火)

特技

昨日は大きな大きな窓ガラスに1人でずっと絵を描いていました。すっごく楽しかったです。

途中で友達が2人見に来て、「亜土ちゃんやな。」と言いました。亜土ちゃん!まさに!ほんとうに!道側から見たら、まさに亜土ちゃんです。2畳ほどもあるガラスだったので、手を伸ばして描いたり、しゃがみ込んで描いたりしたので、アクションも大きく、見ごたえある亜土ちゃんだったと思います。でも今日はシャッターを閉めて描いたので、誰にも亜土リングは見られませんでした。

その子達に聞くと、亜土ちゃんは逆さ文字が書けたのだそうです。鏡文字と言いますか。私は鏡文字も、天地さかさま文字も、天地さかさまの鏡文字も、普通の字と同じ速さで書くことができます。囲み文字も、この4種類同じように書けます。ずっとみんながこれを出来ると思っていましたが、そうではなく、特技なのだそうです。けど私が特技として自慢したいのは、餅つきの手返しの方です。

遠山由美さんの両面文字は、英語と漢字の両面を持つオリジナルの字を、美しい線によって表現されています。その字たちは、天然の、湧いてくる感じではなく、少し冷たいような感じ、飄々とした感じがします。アフリカの男たちの、赤ちゃんが生まれたうれしさを表現した踊りではなく、何度も練習を重ねたバレエのような美しさと言いましょうか。いずれにせよ遠山さんの字はうれしくて踊っています。人が踊ると美しいように、遠山さんの字も美しいのです。

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2009年3月23日 (月)

映画

4月3日の夜、メリーゴーランドの3階ホールで「ベルリン・天使の詩」が上映されます。私がこの映画を見たのは中学生の時で、両親にすこし遠くの映画館に連れて行ってもらったのを憶えています。その日から、今までずっと、その愛の中で生きています。

私の中でたいせつにたいせつにしているこの映画を、メリーゴーランドで見れたらどんなにか素敵だろうと思いますが、子らを置いて夜出かけるわけにもいかないので、行くことはできません。こないだれんちゃんに「夜デートするのはあと20年くらいたってからしか無理やなあ。」と言ったら、そんなことないそんなことないと言っていました。

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2009年3月22日 (日)

ゼリー

今日ボーイが「水の味のゼリーを作って。」と言うので、砂糖を入れずゼリーを作りました。

出来上がったゼリーは、すごくきれいな透明で、光をあつめていて、みんなで「うわーっ!きれーい!」と褒めちぎりました。味は、「うわー!水の味がする!」と言う感じでした。

手作りのゼリーは、市販のカップゼリーより、たぶんゼラチンを多く使うので、ブリブリとしています。作った翌日のゼリーなぞ、固くてぷるるんともしません。餅のようです。うちのゼリーは食べる時、歯を使います。かみかみかみかみするんです。すっごくおいしいよ!

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2009年3月21日 (土)

近所の庭にいっぱいのつくしが出てきていました。おひたしにするのかな、ハカマ取り手伝うからちょっと取らせてほしいな、などと思いながら道端を見ていくと、かわゆいヒメオドリコソウやカラスノエンドウもごわごわ出てきてて、えらくにぎやかになってきていました。ナズナもスミレもホトケノザも、春のメンバーみんな揃いました!という感じです。

沈丁花、椿もいろんな種類が咲き始め、忘れてしまった名前を思い出すため、冬の間出番の少なかった植物図鑑がまた大活躍です。沈丁花の学名はダフネ、椿の学名はご存じカメリアです。

ボーイは「あっ!ウラジロチチコグサが出てきた!」「ヒメジョオンのロゼット!」「ナメコがめっちゃ生えとる!」と毎日発見に大忙しです。ヒメジョオンもハルジオンもすごくかっこいい和名ですが、すごく伸びるしあまり好かれていません。雑草などと言われ、嫌われている方だと思います。けど、おととしれんちゃんが買って来て植えたエリゲロンという、すごく可憐な植栽と、同じ学名なのです。いらないみたいに言うけど、草だって素敵だ!と言いたいんです。

れんちゃんをはじめ、ボーイも私も、植物に境界線を作っていません。木も花も草もきのこも、みんな大好きです。

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2009年3月20日 (金)

4階

木蓮が満開です。たっぷりの白にちょっと黄色を入れてから、ほんの1滴アップルグリーンをたらして、いいにおいのエッセンスをひとふり。よし、これでぽわぽわの木蓮がうまく描けそうだな。

そんな木蓮、学名はマグノリアと言います。和名にも学名にもミルキーウェイ母性を感じます。

私のアトリエは、古いビルの5階にあります。大家さんに渡された鍵にも「5階」と書いてあります。でも、その下の階は、3階になっています。それも間違っていなくって、下から数えるとちゃんと3階なのです。なので、3階と5階の間に、そのどこかに、4階が隠れているのだと思います。そう、マルコビッチの穴のように。

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2009年3月19日 (木)

バスに乗って

昨日は車検に出してある、おっきい方の車を取りに行くために、車検屋さんまでバスに乗って行くことにしました。ボーイとガールはバスにおおはしゃぎしていました。終点で降りようとしたのですが、子供2人分の料金が分からず、運転手さんに聞いたら、ぜんぜん分かりません、と分厚いマニュアル本みたいなのをいすの横から出しながら「調べましょうか?」と言ったのに、「いつもと一緒でいいです。」と言ってバタンっとそれを閉じてしまいました。いつもと一緒でいいですって、子どもとバス乗るの初めてなんやけどな、でもこの運転手さん、運転がすごくうまいし、バスの運転がすごく好きで採用されたけど、お金のこと、ぜんっぜん分かんないんだな、私みたい。と適当に払ってきました。

そして車検屋さんまで15分くらい歩きました。商店街を歩いたので、途中でたい焼きを3つ買ってベンチに座って食べました。しっぽの先まであんこがたっぷりでしたが、私がたい焼き屋さんなら、しっぽにはあんこは入れません。生地がおいしいから、しっぽはあんこなしで食べて欲しいのです。あんこのしっとりがないから、しっぽがさくさくでっしゃろうに。うちのあんこは内臓タイプだよ!あたまとしっぽにゃあんこがないよ!

そんなことを考えながらすごい速さで歩いていたら、じき車検屋さんに着きました。持って来て下さいと言われていた自動車税納付証明書を、年度も確認して持って来たので、着いてすぐにサッと出しました。そしたらお姉さん、すっごく言いにくそうに、「これは、平成18年のものなので、今は、21年なので、20年度のものを持って来ていただかないと、いけないんです。」と言いました。

そういう間違いがないように、家で年度を確認したのに、そもそも今が何年か分かってないから確認しても意味がなかったのでした。れんちゃんは、今が何年か、何月何日か、即答できてすごいと思います。あと、掛け算と割り算と足し算と引き算が、どんなケタになろうとも瞬時に答えれます。あと、英語の歌詞を聞いて一回でなんて歌ってるのか分かります。あと、植物の名前を、何千とラテン語の学名で言えます。私は計算が苦手ですが、れんちゃんにびっくりされるような計算方法をしているようです。れんちゃんはそれを「トライアングル計算法」と言います。それで正解していればすごいんでしょうが、トライアングルにしたところで答えが全然違ってるのであほうなだけです。

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2009年3月18日 (水)

ファッション

ファッションに関しては、多くの人と同じように、着たいものを着ていますが、それが売っていなければ、技術がなくても作ろうとします。

始まりは小学生の頃。映画「汚れた血」を見て、ジュリエットビノシュの、あの、両手を広げて走る、あの時に着てるセーターが、どうしてもどうしても欲しくて、編み物もしたこともないのに毛糸を買って、母に教えてもらい編み上げたのを覚えています。上手に編めた、茶色とベージュと白の、ちょっと地味なそのセーターを、私はとても気に入っていました。

欲しい服が作れることが分かって、私の服に対する情熱は膨れ上がりました。特に二十歳前後の頃は、欲しいデザインはあるのにお金と時間がなかったので、母にデザインを細かく説明し、作ってもらっていました。母はとても丁寧に作ってくれました。今でも「こんな服があったらいいのになー、としこちゃん、作って?」と母に頼んでみますが、もうあっさり断られます。「あの頃は、私が縫った変なデザインの服をあれいが着て出かけるのが面白かった。」のだそうです。

子供のいる今でも、裁縫は好きでよくします。帆布で作った斜めがけのポストマンバッグみたいなものに、足を通す穴を2つ開け、ガール入れを作ったり、ボーイが枝を背中に刺しても落ちてこないようにループを付けたジャケットを作ったりしました。いろんな服や物を作りましたが、今のところ100パーセントの確率で「作ったの?」と聞かれます。たぶんへたくそなんだな。発明品みたいやしな。

いつか私の描いたエノコロ柄のシャツを作ってれんちゃんにプレゼントしたいなあ。

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2009年3月17日 (火)

いい名前

昨日ボーイが保育園のみんなと公園まで散歩に行ったようで、オオバコをたくさん持って帰って来ました。ビニール袋に入ったそのオオバコはまだ小さく、筋も細いので赤ちゃんみたいな感じです。

オオバコやタンポポなど、花が咲いたみたいに地面にくっついて葉っぱを広げる草があります。踏まれても折れない、寒い風を受けにくい、光をいっぱい浴びれる、そんな理由でこんな形になっているのですが、この広げたようすをロゼットと言います。この草の葉っぱの広げ方、バラみたいだな、それでロゼットです。

いっぽうきのこの方はと言いますと、群生、重生、束生、散生、単生と、いろいろな発生状態があり、その中に輪を描くように生える、輪生と言うのがあります。その別名が、フェアリーリングと言います。

こんなところにもいい名前発見!

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2009年3月16日 (月)

風邪

風邪を引いたよ。頭ががんがんするこんな時は、あの森の薬草を飲まなければ、いつまでたっても治りっこないよ。そんなことは分かってるんだけど、なにしろ猛烈に頭が痛いから、自分では取りに行けないって訳さ。だからさっきから鹿の角を、スースーッて頭になでつけてるんだよ。

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2009年3月15日 (日)

ゼリー

去年の12月からゼリーを毎日作っています。年末グアムに行った時は、向こうのスーパーで買ったジェロをホテルで作りました。パンもクッキーも作りますが、毎日欠かさず作ってるのはゼリーだけです。

ゼラチンを溶かして作ったり、ゼリエースを作ったり、いちごを入れたり桃をいれたり、ババロアにしたり、あらゆるゼリーを作っています。

お風呂に入る前に子らと作って、浅いお弁当箱に入れ冷蔵庫で冷やしたら、お風呂上りに食べれます。ゼリエースは、色もきれいで味もおいしくってだーいすきです。

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2009年3月14日 (土)

みどり

アトリエの壁を塗るためのペンキを買いに行ったら、ボーイがどうしてもどうしてもコバルトグリーンにして、と言うので、1面その色に塗りました。塗ってるそばからハレーションを起こし、まだ塗っていない白い壁がピンクに見えるほどでした。

でも、ぼろぼろの壁がみるみるきれいになっていったので、とてもうれしいです。残りの面は砂みたいな色にしました。

みどり話もういっこ。フェリシモさんのおはなしのたからばこのチラシに、かわいい赤ずきんちゃんみたいな女の子が本を持ってる写真が載ってるんですが、なんと「みっけちゃん」を持っているんだな!赤いずきんにみどりの「みっけちゃん」が、ようおおとるのです。

れんちゃんに「みどりの表紙にしてよかったわ!」と言った後、「いや、みっけちゃんの舞台が森やでみどりなんやわ。みっけちゃんを選んでよかったってことやわ!」と言ったら、れんちゃんも「そうやな、すっごいな。」とすごくうれしそうでした。れんちゃんは私のことが自慢と言います。私もれんちゃんが自慢なとこもあります。

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2009年3月13日 (金)

インロック

昨日、ガールがおなかを壊したので保育園を休ませたのですが、仕事がたまっていたので実家に頼んでガールを見てもらうことにしました。

ガールを預け、みっけちゃんに乗って家に戻る途中に、小学生の頃から行きつけているアンティークショップの前を通った時、そのお店に用事があったことを思い出し、慌てて引き返し、そのお店の前にみっけちゃんを止めました。お店の前におじさんが見えたのでうれしくなって、鍵を中に入れたままドアを閉めてしまいました。

おじさんが「えー車やなあ。一発でエンジンかかるか?」と聞くので、「かかるけど、ドアが開かんからかけれやんの。」と言ったら「ほんまか!がっはっはっは!さっすが天才やのお!」とか言って私をからかいました。いまどきインロックって、あんまりないんだろうな。鍵についてるスイッチでピッと閉めるもんな。

鍵も財布も何もかも車中でしたが、なぜか携帯電話だけコートのポケットに入っていました。すぐにれんちゃんに電話しましたが、かなり遠くにある保育園の園庭で作業中なので、来れないとのことでした。れんちゃんは「ジャフを呼びいな。」と言っていましたが、車で10分の自宅に合鍵があるのが分かっているし、呼びたくありませんでした。自宅の鍵も車中でしたが、とりあえず家に着けば何とかなる気がしました。

そして姉チーチを呼び出して、家に乗せて行ってもらいました。チーチは急ぎの用事があったので、家に届けてもらったらすぐ帰ってもらいました。さあ家に侵入しなければ!と針金やハサミでこじ開けようとしていると、れんちゃんの車の音が!仕事をほっぽって鍵を開けにやって来てくれたのです。「鍵師か。」とつっこみながら鍵を開けてくれました。

そして家に入ってみっけちゃんの合鍵を見つけると「あったー!増田さん大好き!」と私が言ったので、れんちゃんは「違うやろ!」とムッとしていました。

れんちゃんは、すぐにも仕事に戻らなければいけなかったので、私をバス停に置き去りにしました。1000円を握らせてくれたので、大丈夫でした。

そうしてゆっくり過ぎていった時間を、無駄な時間だと思いつつ、以前はよくあることだったな、と懐かしく思いました。バス停まで歩いたり、バスをいくつも乗り換えたり、バスがなかなか来なかったり、公衆電話まで歩いたり。今では全くしなくなったけど、もうちょっと前までは当たり前の出来事でした。そののんびりした時間に自分と向き合い、いろんなことを考えていたことも思い出しました。

みっけちゃんの所へ戻り、アンティークショップのおじさんのほっとした様子を見て、私もほっとしました。そしておじさんは古い子供椅子をくれました。バスに乗り、乗り換えのバス停でじっとしていただけでしたが、今日1日、町の人にずいぶん触れ合った気がしました。そして親切なおじさん、親切なチーチ、親切なれんちゃんに思いがけないところで会ったのも、楽しく、とてもいい1日でした。

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2009年3月12日 (木)

おおきなたからばこ

フェリシモさんの「おはなしのたからばこ」シリーズの30冊プラス新しいのん3冊が、7月にサイズを大きくして販売されます!B5変形(242×182ミリ)になるので絵がおっきくなるし、そうすると子供への読み聞かせにもいいので、楽しみです。一般の本屋さんでも買えるようになるので、もっといろんな方達に読んでいただけるのがうれしーいです。

絵本は大切にしていれば、何代にも渡って読むことができます。このシリーズを手にした3代先の大人も子供も、「よくこんなの出版したな!」と伝説の絵本達として、さらに大切にしていくでしょう。こんなすごい30冊の中の1冊を描けたことは、3代先にも自慢していいと思っています。

そして、4月20日から25日まで、東京・青山のピンポイントギャラリーで「おはなしのたからばこ」30冊刊行記念の原画展があります。表紙と本文見開き1枚の2枚組で30冊分の原画が並びます。絵本は30冊みんな同じ大きさですが、作家の方々がそれぞれの大きさの紙に、それぞれの描き方で描いているのを、早く見たくて仕方ありません。それでもみなさん、いいものを描きたいと思う気持ちの大きさは同じなんだな。

フェリシモさんのホームページを見ると、絵本の予約など、詳しい事が出てきます。詳しくはこちらです。http://www.ohanashino-takarabako.com/

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2009年3月11日 (水)

拾い屋

小さい時からものを拾うのが好きでした。学校の帰り道、空想しながらきれいな小石を拾うのが何よりの楽しみでした。夏に海に行っても、泳ぐことよりも夢中になったのはきれいな貝や石、ガラスを拾うことでした。

大人になってからは、そこに大物も加わり、机や椅子、棚、自転車。あらゆるものを拾っています。重い重い古いミシン台をひきずったり、捨ててある小学校の椅子を車に何個も積んだり。

父も、拾い屋さんで、よく何かを拾ってきています。そんな父の作品に使う石を、こないだボーイと拾いに行ったら、心底楽しげなボーイの目はなかなか良く、きれいな石ばかり拾うので、ボーイにも拾い屋さんの血が受け継がれているようです。そういえばグアムでもボーイと私は青い海に入るよりも貝拾いに一生懸命だったな。

こないだ父に「私石拾うの大好きやわ。仕事にしたいなあ。」と言ったら、それいいな!という顔をしてから、「そんな、つげ義春みたいな。」と我にかえっていました。

森に行くと、きれいな葉っぱや実、変わったきのこがいっぱいなので、いっぱい拾って大満足なのです。

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2009年3月10日 (火)

赤ちゃん

ひとつひとつじっくり観察したいのに、そんなことお構いなしでヘレボルスもベルギニアもユーホルビアもつぎつぎ咲き始めてしまいました。庭中芽吹きのラッシュと言う感じ。ちいさな鳥もいっぱい来て、春の庭はにぎやかだなあ。

昨日恭ちゃんの赤ちゃんに会いに行きました。おとつい産まれたばかりなので、まだ湯気が立ってる感じでした。やわらかくって、いいにおいがしました。ときどき赤ちゃんはニーッと笑ってくれました。それを見て、まわりの大人たちもニーッと笑いました。細くてちいさな手には羊水でふやけた薄皮がぺらぺらめくれてきていました。この子にはずっといいにおいを嗅がせたいな、と思いました。

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2009年3月 9日 (月)

木蓮

おなかが痛かったマーシャのお見舞いの帰り道、木蓮がもうつぼみを付けていました。

木蓮の好きなところは、木が大きいこと、花がいいにおいなこと、葉っぱがないうちに花だけが咲くこと、花びらの肉厚なところ、花が朽ちていくとバナナの皮みたいになること、花の形がおもしろいこと、です。

この時期、木蓮の前を通るとじっとしてしまうくらい、木蓮が好きです。

桜も梅も同じですが、葉っぱが1枚もない幹にどわどわ花が咲いていくのは、自己主張の強い感じ、思いきってる感じがして好きです。もちろん多くの木のように葉っぱと花が一緒に出てるのも大好きです。ビバーナムなんかは、葉脈ひとすじひとすじと花の色、形がすごく合ってると思います。

人が花をきれいだな、好きだな、と思うのには、ただ美しいからだけじゃないと思います。花と虫、花粉と果実、土と種、そこに動物も人も加わって、みーんなで共存しています。なので、花を見ていい気持ちがして、アーモンドの入ったチョコレートをおいしいと思うのは、自然なことだと思います。

楠田恵理子が「何を根拠に!」と怒るかもしれませんが、私の方がチョコホリックだと思います。

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2009年3月 6日 (金)

春がやってきたので、草たちもぽちぽち出てきました。玄関の階段からはオニノゲシのロゼットが出てきたし、アレチノギクも、ちいさく伸びてきました。

たぶんもうすぐ私の好きなカヤツリグサ科、イグサ科、セキショウの仲間も出てくるので、すごくうれしいです。

庭の芝に草が混ざって生えてきて困るという方は、草も一緒に芝刈り機で刈ることをおすすめします。芝だけ枯らさない除草剤もありますが、草を目の敵にせず、芝と一緒に刈ってしまえば、より密度の濃い緑になるし、簡単だし、いいことずくめです。私は芝も草も伸びてる感じが好きですが、ときどき芝刈り機で刈ると、さっぱりしたな、と思います。

しいたけは、この前きのこ研究所でもらった原木からいっぱいいっぱい出てきて、毎日どんこ料理です。えのきの菌床からも2つちいさいカサが出てきました。

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2009年3月 5日 (木)

ガムみたい

昨日仲良しの恭ちゃんとお昼ごはんを食べに行きました。恭ちゃんはもういつ産まれてもいいくらいの大きなおなかをしていて、産まれてくる赤ちゃんのことを、うれしそうに話していました。

恭ちゃんはいつもお風呂上り、大きな鏡におなかをうつして、「ほんとにいいおなかやなあー。」とほれぼれするんだそうです。おなかには赤ちゃんだけじゃなくって、楽しみやうれしさ、期待と希望、しあわせなものがいっぱい詰まってるんだなあ。

帰り際、恭ちゃんがかばんから紫色のちいさな四角を出して、「これ見て。」と言うので、「あ、ガム?」と言ったら、「アイポッド!」と恭ちゃんは言いました。何回も「何千曲も」と言っていました。言ってることの半分以上分かりませんでしたが、あそこに音楽を入れて持ち歩けるのだそうです。

れんちゃんが2か月前位に「テレビを見やんで情報が遅れとる。アイポッドを今日初めて知った。」と言っていたのを思い出しました。その時は言ってることの全部が分かりませんでしたが、昨日恭ちゃんに説明を受けて、私には全然魅力的ではないことが分かりました。

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2009年3月 4日 (水)

桜のにおい

昨日は雛パーティーが実家であったので、子らを連れて行ったら、庭にもう桜が咲いていました。庭で作業中のJJが、「あれいちゃん、ここに立ってみ。このにおい、何のにおいか分かる?」と言うので、「酢。」と答えると、「うん、酢やな。お寿司作っとるでな。違うの、こっちのにおい。」「ほー、桜やなあ。いいにおい。」と言ったら、「この桜の、このにおい、何のにおいか分かる?」とまた聞くので、「ダークチェリーのケーキのにおい。」と答えると、「違う。分からん?」「ケーキ。」「違う。分からんの?」「分からん。ケーキ?」「違う。」としばらく繰り返した後、JJは「ナタリーのにおい。あれっ知らないの?」と言いました。知らんわ。

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2009年3月 3日 (火)

線路

こないだ、JJとボーイが線路の断面を測りに行きました。ちょっとこわかったけどたのしかったね、と言っていました。

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2009年3月 1日 (日)

就職活動

一度だけ、就職活動をしたことがあります。1社だけ、就職試験を受けに行ったのです。そこは、名古屋では大きめの出版社でした。そして、一般的な社員とイラストを描くだけの社員を募集していました。当日、200名位の学生が試験と面接を受けに来ていましたが、イラスト志願者は私を含め5名だけでした。

試験は時間内に片方の手を描くというものでしたが、時間が余って仕方がなかったのを覚えています。時間が来て回収される時、他の子の絵をちらっと見たら、みんなほとんど描ききっていなくって、消しあとばかりの絵でした。たぶん、ちょこちょこっとイラストを描くのが好きなだけの子達で、がっつり得意でいつも絵を描いている感じではないようでした。

そして面接でも、その子達はイラストについて聞かれると何も答えられず、好きなイラストレーターさえ言えない子ばかりでした。私はその時藤城清治と答えました。

その日1日の内容的にはうまくいったな!という感じでしたが、私は落ちました。きっと、試験当日にピンクのスーツを着て行ったからだと思います。

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