リリーとマリーが始まったころ、きのこ研究所の原田さんから電話をいただきました。たくさんのオオイチョウタケが採れたので、ボーイと一緒に取りに来てください、とのことでした。いやっほう!とさっそく研究所に行くと、原田さんがにこやかに待っていてくれました。ボーイに、「オオイチョウタケがたくさん採れました。おうちに帰って食べてください。」と言って、原田さんは小屋くらいある大きな冷蔵庫のドアをガバリと開けました。そこには何袋にも分けられた、大量のオオイチョウタケがありました。原田さんはその中から1袋選んで、ボーイに渡してくれました。大きいのや小さいのが、ぎっしり入っていました。そして、「10月11日、津まつりでたくさんのきのこを展示するのでよかったら来てください。」と言いました。
その日、晩ごはんはきのこのバター炒めと、カレーでした。オオイチョウタケは、味もにおいも濃い、おいしすぎるきのこでした。カレーに入れて煮込んでも、シャキシャキした歯ごたえは損なわれず、ソテーした時に出る汁をカレーに入れたら、いいにおいがして、本当においしかったです。
そして、この2ヶ月の間に、われわれは、ワーレーワーレーは、2度キャンプに行きました。そそこでもヒトヨタケやネズミシメジ、きれいなフェアリーリングも見れました。原田さんもおっしゃっていたけど、今年はきのこが少ないと思います。これだけ森や山に行っても、去年よりたくさんの種類が見つけられませんでした。
10月11日には津まつりに行きました。普段は地味な津が、この日はきゃらきゃらうれしそうで、はつらつとしていました。人を掻き分け掻き分け、ボーイと私はきのこの展示場までたどり着くことができました。マンネンタケ、テングタケ、キヌガサタケもありました。100種類くらいはあったでしょうか。たくさんの屋台やよさこい踊りがある中、ボーイは、やはり、きのこの並んでる小さなテントが、1番楽しかったようでした。青いりんご飴をなめていたボーイの、真っ青な舌を見て、原田さんは「すごいことになっていますね。」と笑いました。ボーイは、「アイタケみたいやろ。」と青いきのこを眺めながら言いました。
先週、近所の公園で、クラマノジャガイモタケをたくさん見つけました。中を割ってじっくり観察しました。低反発の枕みたいな弾力でした。オニフスベもこんな感じなのかな、と思いました。
そして、伊藤まさこさんが、ボーイ宛に、分厚くて大きくて、写真もすごくきれいな、きのこ大図鑑を贈ってくださいました。それは、ボーイと私の大好きな小宮山勝司さんが書いた本でした。まさこさんは、出来たての本を送ってくださったのでした。
この2ヶ月の間に起こったきのこ事件しあわせ事件については、まだ書き足りませんが、私が、1番アピールすべきなのは、先日発売された、学研さんの「ほっぺ」という読み聞かせの雑誌に、「べにちゃんとゆずちゃん」というおはなしを載せてもらっています。よかったら、見てください。そう、べにちゃんは、ベニテングタケのべにちゃんです。
結局きのこでシメ!