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2010年8月

2010年8月31日 (火)

アリエッティ

今日で夏休みは終わり。最後の思い出に、ボーイと「借り暮らしのアリエッティ」を観に行きました。今月、ジブリ作品をたくさん観たので、シメにアリエッティを観たんでした。まだナウシカというのとパンダ子パンダというのを観れていませんが。

アリエッティ、例えばポニョとぜんぜん背景の描き方が違っていました。ポニョは色鉛筆でしっかりササッと描いてあるのに対し、アリエッティは、濃い絵の具で本当みたいに描かれていました。リアルなのとは違う、「本当にあるように」描かれていました。部屋の中のものが本物よりも濃厚な存在に感じるのは、アリエッティ目線だからだと思います。布クロスの刺繍やほつれの美しさは、あそこまで拡大して描かれると、よりきれいだと感じることが出来たし、釘だって触りたくなるほどきれいでした。ちいさい者たちが見ると、ものの光沢や暗闇はこんなか、とか音や静けさの感じ方も違うわな、と楽しめました。

アリエッティ、凛と強くてやさしい女の子だったな。最後フナを見て笑うところがうれしかったな。ここでこの音楽がこのボリュームでか?と思うところもありましたが、ボーイと観た久しぶりの映画だったので大満足です。

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2010年8月29日 (日)

M ROCK

増田さんのロックバンド「M ROCK」のCDを車で毎日聞いています。海を感じられて、とてもよい。増田さんは、アメージングオールドボーイだな。アメージングだ。

私は「君にあいに」という曲が好きで、ボーイは「風にふかれて」という曲にぐっと来るそうです。ふらふら風にふかれてふわふわ飛んでいる、という歌詞は、とてもここちよいです。

夏休みもあと少しです。長いなーと思っていたけど、終わってみればあっという間でした。9月からは、ばりばりと絵本を描きます。ふふふふふふふふ!楽しみ!

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2010年8月26日 (木)

京都

昨日はメリーゴーランド京都で増田さんとのトルクショウがありました。来て下さったみなさまありがとうございました。とても楽しかったです。とってもしあわせでした。そう、しあわせのハンカチ落としをしたような気持ちです。

じゅんちゃんとみなさんにクッキーを焼いて持って行こうと思っていたのですが、前歯が折れそうなほど硬かったのでやめにしました。かわいく出来たのにな。ごめんなさい。

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2010年8月24日 (火)

増田さん展

9月1日から11日まで、東京の南青山にあるピンポイントギャラリーで、増田さんの個展があります。増田さん、めっちゃいい絵を描くので嫉妬します。

私は1日の11時ごろ着くかなっと思っています。楽しみだなあ。

明日は京都でトルクショウです。800人分くらいチケットが余っているようなので、寿ビルの隣に住んでいる人などは散歩がてらに来て下さい。もし今のままの人数だったら、ハンカチ落としみたいなかっこうのトルクショウになるでしょう。それはそれで、楽しみだが。

チケットがよく売れていそうなソウルスター、ピンポイント来るかなっと。美月ちゃんも来るかなっと。

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2010年8月22日 (日)

じゅんちゃんと私

私がメリーゴーランドの絵本塾に通っていた頃、増田さんと編集者の素子さんと小野さんにコーヒーを持って来るかわいい女の子がいました。入社したばっかりだと言うのに堂々としていて、緊張し通しの私にはとてもかっこうよく映っていました。その女の子がじゅんちゃんです。あの頃の絵本塾は、トキワ荘みたいにむさくるしい男性がいっぱいいて、きらきらしてるじゅんちゃんは憧れの的でした。私もむさくるしい仲間だったので、彼らの気持ちがよく分かったんでした。

何かのきっかけで、じゅんちゃんと私はぐーっと仲良しになりました。じゅんちゃんのきらきらが表面的ではないことはすぐ分かりました。おなかの底深くに小さな星がきかきかしているようでした。結婚して赤ちゃんを産んで、おなかの星は増えてゆきました。増えすぎてこぼれ落ちたその透明の星は、じゅんちゃんのお店の絵本たちと一緒に、本棚の隅で静かに輝くんでした。それはミルキーウェイ思想につながります。

その星を求めて、人はあすこに行くのでしょう。メリーゴーランド京都に、ちゅっと吸い込まれるのでしょう。

はい、ユニバース。

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2010年8月21日 (土)

名前

女の人の名前が好きです。好みの名前は濁音が入った名前です。あと、きょうこ という名前も好きです。しょうこ もいいなあ。ゅとかょ の小さい字が入ってるのは気持ちがいい名前だな。

ガールの名前をつけるとき、濁音を入れたいなと思っていました。濁音のある名前には色気があるからです。

赤ちゃんの時、名前の方が本人より前に出ている感じがします。大きな名札をつけているような。そして少女になって名前と並んで歩くようになり、20歳30歳40歳になって仕事ものりのりしてきた頃、いつの間にか名前は後についてきています。本人が先に歩いているのです。そしておばあさんになったら名前はエプロンのポケットにでも入っているような、小さくなってまあるくなってくっついています。

そういうイメージがあったので、そのときそのときが素敵な名前がいいなあ、特に20歳30歳の、のりのりの頃に名前に濁音が付いていたら、強くてセクシー、無敵な感じだなあ、うらやましいなあ、と、ガールに濁音名前をつけました。

ガールの名前の由来を聞かれた時に、「濁音が…色気が…」と答えるとみなきょとんとしてしまいます。そして憧れているきのこにも由来すると言うと、さらにきょとんとしてしまいます。そのきのこは、美しいのに毒があります。

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2010年8月20日 (金)

ふたり展

石井君とのふたり展がもう始まっています。石井君と私の描いた絵が、並んで飾られています。どこかというと、京都のメリーゴーランドです。四条河原町の四つ角ありますやろ、そこを下がります。そこらにココ一番とかいうカレー屋さんがあったり、駐車場があったり花屋さんがあったりしてから、寿ビルディングという古くて美しいビルがあります。そこの5階にメリーゴーランドはあります。分からなかったら、人に聞けばいいと思いますよ。ひと呼吸し、勘を働かせて、この人は京都人だなっと思ったら、間違いないでしょう。きっとその人が寿ビルディングを教えてくれると思います。

25日5時からは、そこで私がしゃべくります。普段だんまりな私が、増田さん相手にしゃべくりまくってきますので、きっと来て下さい。

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キャンプ

3泊キャンプが終わりました。まだ体がむきむき痛いです。毎日がんがん川を上りました。川の始まり、山からちょろちょろ水が出てきているところまで行きました。足が冷たくて気持ちよかったなあ。虹鱒を取ったりもしたし、石を拾ったりもしました。テントには余分な部屋がないので、気楽に快適だなと改めて感じました。

帰り道、株式会社シマウマ という看板を見ました。看板の奥に見える建物の様子を見ても、絶対シマウマ工場だと思いました。

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2010年8月16日 (月)

海苔

おにぎりを作るのが好きです。大きな海苔をあぶって、大きく握ったご飯をバリバリと巻きます。あぶりたての海苔はうまくご飯になじみませんが、すぐにあつあつのご飯の湯気を吸い込んでしっとりとなり、ご飯に寄り添います。

舗装されているきれいな道に人達がいて、私を呼んでいます。それは遠くなくて、すぐそこなんだけど、私は草ぼうぼうで石がいっぱいの野道にいて、こっちが好きだからいいの、と言っています。なんべんも足をくじくし、擦り傷もいっぱいですが、そこにはきのこや草が生えているし、風と葉っぱの音もいい。

昨日読んだ鷲とふくろうの本、著者名に、パンク町田、とありました。

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2010年8月13日 (金)

宮崎駿監督

宮崎駿監督の映画はポニョしか観ていなかったのですが、夏休みに入って、子らと毎週ビデオ屋さんで借りてつぎつぎと観ています。

観た映画は、「千と千尋の神隠し」と「となりのトトロ」と、「魔女の宅急便」と「天空の城ラピュタ」です。ぐっと来る場面がそれぞれにあり、心持って行かれますが、好きかというとよくわからんなーという感じです。わからんのでまた借りるんです。

いつかテレビで、宮崎駿さんが、「映画は観ない。観たい映画がないから作ってる。」というようなことをおっしゃっていました。「子供の誕生日に贈りたい絵本が本屋になかったから自分で描いた。」遠い昔の絵本作家がそう言って絵本を描いたりもしています。

星の数ほど出版されている絵本がある今、そんなこと言う人がいるのでしょうか。言ったところで何様だと笑われるんでしょうか。いいえ、そういう気持ちが新しい星を生むのだと思います。

けど、名前も顔も出さずに言いたいことを言っているつもりでいるイントルネットトルクなどは、くそくらえなのです。

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2010年8月10日 (火)

糸や糊を使って、物語をブックした最初の人が、エジソンみたいな存在になっていないところがいいな。みんなで分け合っている感じがする。この先のずっと未来、ビルゲイツが名を残すかもしれないけど、紙をブックし、そこには物語とそれ以上の、そう、小宇宙が詰め込まれている、そんな一冊の本を作ったということの感動は、何百年たっても毎度毎度続き、イントルネットのぴこぴこの届きっこない、もっとずっとずっと遠くの未来まで残ることでしょうな。

今日はボーイの宿題のポスターをアトリエで描きました。どかっと大きなきのこが描かれ、その傘の下にはヤマカガシとギーラモンスターがいます。みな毒を待っています。構図も色も、なんともすんばらしい絵です。

夏休みの宿題のポスターや工作、親が手伝うととたんにつまんなくなりますから、いけませんに。

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2010年8月 6日 (金)

シチズンプール

シチズンプールでは、おじいちゃんと少女、という組み合わせが多く見られました。夏休み、お父さんとお母さんはお仕事で、おばあちゃんが「あなた、由美ちゃんとプールに行ってきては?」との提案から、おじいちゃんはかわゆい由美ちゃんと一緒にシチズンプールに来たのでしょうか。おばあちゃんはそのあいだにほら穴に行って苔玉をこそげ取ってきたり、なかなか行けないからと、角のあらためなおしをしたりするんでしょうか。

おじいちゃんは由美ちゃんを泳がしたいなっと思ってみたり、まだ小さいからいいかなっと思ってみたりします。お昼ごはんはそるめんかなっと思ったりもします。けど、おばあちゃん、あらためなおしに時間がかかってお昼ごはんを作り損ねて、コンビ二の弁当を買いに走ったんでした。けど、そのコンビ二は昨日つぶれたんでした。

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2010年8月 5日 (木)

バクダッド

ただでさえ毎日暑いのに、毎日ボーイがくっついているので、暑さ倍増です。それでもボーイと一緒に遊ぶのは楽しく、あちこち行っています。今日は25年ぶりくらいにシチズンプールに行ってきました。

おとついは、ボーイがロボットを作りたいというので、市内にあるゴミ焼却場に行ってきました。そこはとても広くって、ダンプが入ってきて、どかどかゴミを捨ててゆきます。小さい丘の向こうは建具のゴミ、こっちの広いところでは缶を細かく砕いているよ。燃えるゴミはここ、ドサーっと入れて、溜まったら燃やすよ。

ボーイと私は、だだびろの敷地内を歩きました。炎天下の下、砂ぼこりが舞っています。私達以外誰もいません。ときどきダンプが入ってくるだけです。バクダッドカフェみたいな、スライドギターが聞こえてくるようなそこを、ただ歩きました。砂漠だ。しばらく行くと、乾電池やちいさな金属ゴミ置き場に、たぶん捨てられた建具や板で作られた簡単な小屋がありました。そこにおじさんが3人座っていました。

「ロボットを作りたいんですけど、おもしろいもんないですか。」ボーイが聞くと、おじさんはニコニコしながら「今日はお母さんと見学かい、あるある好きなだけ持ってき。」と言い、工具箱や衣装ケースにいっぱい入ったねじやかなづち、何に使うか分からない金具を見せてくれました。これ全部捨てられたものですか、と聞くと、そうなんじゃーともったいない顔をしました。持って行ったビニール袋いっぱいに金物を入れ、私達はお別れを言いバクダッドを後にしました。この砂漠はなんとも言えない空気があるな、悪くないよ、いい気分だ、けど、ゴミが多すぎるな、いけないよね、などと話しながらダンプ用ゲートをくぐり、さっきさんざん私達が入るのを反対した受付のおじさんとおばさんにゴミにならなかったよ、ふたりとも無事だよ、ありごとうございました、と言って車に乗りました。

家に帰ってボーイは作品を作りました。はんだごてやボンドを使ってかっこいい作品を作ったんです。まだ完成しませんが、できたら学校に持って行くそうです。

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2010年8月 2日 (月)

ドードー鳥

今日はずっとドードー鳥のことを考えていました。絶滅した動物はたくさんいますが、ドードー鳥だけは、一緒にならない何かがあります。恐竜みたいに今からかけ離れていないし、フクロオオカミみたいに目になじんだ動物ではないし、けど、あの鳥ったらとてもへんてこな容姿なんだもの…。

大きな鳥です私は。飛べません私は。お尻が大きいです私は。くちばしが強いです私は。人間がぼかぼか殴ります私を。死なないでねって、家を出るときお母さんに言われました。それを聞いていたダンゴムシが、もし君たちがいなくなっても、この怖い気持ちは伝え続けてゆきます、と言っていました。

ですから今もダンゴムシは言うのです。出かけるときにお母さんが「死なないでね。」って、こどもに言うんです。

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2010年8月 1日 (日)

夏休み

子が夏休みな働くお母さんはどうやって仕事をしているのかな。実家に預けれたらいいけど、実家が遠かったら仕事できないな。あっ、学童保育に入れるのかな。きっとそうだな。

慣れ親しんだ我が子だとしても、仕事場に人がひとりいるということが、こんなにも絵に集中できないものかと自分で驚いてしまいます。ボーイはおとなしく本を読んでいるというのに!

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